8月4日は、小さなお子さん家族と高齢者がいらっしゃるプライベート登山をお受けしてました。
数日前から、天候が徐々に悪くなる予報で、悩みに悩んだ結果、お客様と御相談をし日程の変更をさせていただきました。
登山ガイド、ツアー担当者はこのシーズンは稼ぎ時なのは分かりますが、2日間雷雨や大雨であることが分かっていてもツアーは催行します。
これってお客様目線で考えたらどうなんでしょう?
お客様も予定がつかないし、そこしか日程が空いてないから、風雨でも是非登りたい。
登れるところまでいって下山でも良い
と考える方もいますが、大抵の方は一度ツアーを申し込んでしまったら、そのまま登山の日が訪れ風雨で登山となり運がなかった、残念だ
で良いのかな?と最近思うようになってしまいました。
お客さんは、折角高額なガイド料金を支払って来てますので頂上に行きたい気持ちは誰もが必ず持ってるはずですし、是非登頂してもらいたいと私も思ってます。
誰も山小屋まで登ったら、翌日は小屋から下山しようとは考えてないはずです。
もちろん山の天気はコロコロ変わりますから、もしかしたら登れる可能性もあるかもしれません。
ですが、登頂できる可能性が限りなく0に近い時に強行することが、本当にお客さんのためになるのかと強く疑問に感じてます。
富士山は2ヶ月という短い期間しか登れませんので、悪天候でも、無理に登るところには山関係者の利益に関わる事もあることは事実です。
しかし私としては、それではお客様の為にならないし、また思い出は作られないとの私的見解で今回延期をしました。
結果は、天気は1日雷雨模様で私の考えは正しかったと自負してます。
もっと非情にならないと営業は成り立たないことは分かっているのですが、お客様の気持ちを考えてしまう、気が引けてしまう心弱いガイドの独り言です。